外車あるある言います。維持費高がち。
どうも。ウォッシャブル池田(@OnemaiGaimelody)です。
私はメルセデスベンツのCLA45 AMG(C117/CBA-117352)という車に乗っています。
AMGが誇るハードトップの2リッターターボ・4ドアクーペです。
どう見ても小さいセダンですが、メルセデスがクーペと言っているのでクーペです。
私のは約4年前に購入した車で、年式は2015年と今から約10年前の車です。
スポーツカーにしては珍しいフルタイム4WDで、最高出力は360ps(265kW)/6000rpm、最大トルクは45.9kg・m(450N・m)/2250~5000rpmと、なかなかに高性能なエンジンを積んでいます。トランスミッションはDCTです。
0-100は4.6秒で、発売当時はいわゆる2リッターターボの市販車では最速クラスの車と言われていました。
フィーリングとしてはホットハッチに近いような感覚で……とまあ長くなるので車の紹介はこれくらいにします。
今回の記事では、外車の維持費ってどれくらいかかるんだろう?というのが気になる方もいるかなと思ったので、車に詳しくない方でもなるべくわかりやすいように注意しながらまとめてみます。
CLA45 AMGの購入価格
そもそも本体価格はいくらなのか、という話です。
新車価格は、ベースが約760万。乗り出し価格は900弱くらいになるかと思います。
私の所有している個体はAMGカーボンパッケージに加えてRECAROシートなどの高額めなオプションが付いているため、値引きがなければ新車時の乗り出しは1,000万を超える計算になります。
(新車で買ってれば)まぎれもない高級車なわけです。
私は中古で購入していますが、購入した当時は5年落ち・走行距離2万キロの修復歴なしで、400万円強といった感じでした。
360psで400万ですから、馬力当たりのコスパはそこそこ高い車だと思います。
そうなんです、フェラーリやポルシェなどのスーパーカーを除くと、外車って寝落ちが激しいんですよね。
よく言われるのが「壊れやすくて修理費などで結局お金がかかる」「本体価格が安いからと言って安易に手を出してはいけない」といった意見です。
私の個体はもう10歳になりますが、今のところ大きな故障は見られません。
内装・電装系もほとんど異常なく、強いて言うなら後席背部のセンタースピーカーからたまにビビり音がするくらいです。
CLA45 AMGの維持費
維持費には色々ありますが、万人に共通してかかってくるのは税金・自動車保険・ガソリン代・車検・整備代が主でしょうか。
駐車場とかは地域差が大きいのでいったん度外視します。
ざっと計算したところ、年間の維持費(税金・ガソリン代・車検・整備代)は約56万円といった感じでした。
ここに、駐車場や洗車代、タイヤ代、ドレスアップパーツ費用などいろいろかかってくるので、私個人の場合は年間80万、月平均で6-7万円程度かと思います。
詳細な内訳を書いていきます。
CLA45 AMGの税金
税金はいろいろとありますが、重量税は車検費用に含むとして、毎年払わなければならないのは自動車税です。
自動車税は、2,000cc以下区分なので毎年の自動車税は39,500円と安めです。高いけど。
CLA45 AMGの自動車保険
自動車保険は、ソニー損保で契約しています。
CLA45 AMGの車両保険料率はクラス14で、スポーツカーの宿命ではありますが、そこそこ高い部類になります。
自家用普通乗用車・自家用小型乗用車はクラス1~17の17区分に分けられており、数字が大きいほど高くなります。
私の場合は、オーソドックスな補償内容に、車両保険を付けて年間約16万ほどです。
ちなみに、保険会社によってはそもそもその車には車両保険はつけられません。と言われる場合があるので注意です。
私の車はSBI損保では車両保険はつけられず、反対に妻の車(料率クラス17)はソニー損保では車両保険を付けられませんでした。
そのため、面倒ですが2社で契約しています。
CLA45 AMGのガソリン代
ガソリン代は走行距離にもよりますが、大体平均すると1カ月800kmくらいは走っています。
燃費は下道ではリッター7~8km/L、高速では10-12km/Lくらいは走りますので、平均して9km/Lとしておきます。
この記事を書いている現在、ハイオクガソリンは188円くらいなので、これを基に計算すると1カ月あたりのガソリン代は16,700円となります。
年間のガソリン代は約20万円ですね。
CLA45 AMGの車検・整備代
車検代は、消耗品の交換があるかどうかによって大幅に変わります。
また、新車登録後3年目以降は車検は2年ごとに実施するので、年間の維持費としては半分ということになります。
2年前に実施した1回目の車検時は消耗品の交換はほとんどなく、フロントワイパー交換、エンジンオイル・オイルエレメント交換、ブレーキフルード交換のみだったため、車検費用は約15万円でした。
加えて、オイル交換やクーラントの補充などは車検以外のタイミングでも適宜実施しており、タイヤ購入・交換などもしているため、車検以外のタイミングでも数万円はプラスでかかっています。
さて、問題は今回、所有から4年目、2回目の車検です。
自動車の消耗品は3-4年で寿命がくる(交換が推奨されている時期になる)部品が多く、オリンピックと同じ周期で高額な消耗品代がかかるシステムになっています。
最初の見積もりで交換対象と言われたのは下記でした。
- エンジンオイル・オイルエレメント交換・オイルシーリング剤・ドレンボルトパッキン交換
- フロントスタビライザーリンク交換
- ブレーキフルード
- ブレーキパッド、ブレーキローター交換
- バッテリー交換
- エアコンフィルター交換
- ラジエータキャップ交換、クーラント補充
この時点での車検の見積もりは約47万円でした。
2年前の車検は15万程度だったので、今回のと合わせて均すと、年間の車検代は約16万円ということになります。
ちなみにこれはディーラー車検ではなく、毎度お世話になっている輸入車専門の整備工場に依頼しての価格です。
ディーラーに依頼し、純正部品を使用していたら50万では済まないと思います。
とはいえさすがに50万弱は貯金箱をひっくり返しても払えないので、ここから自分でも簡単にできることは自分でやってなるべく費用を削減していきます。
車検費用の内訳
どんな消耗品費用が掛かっているのか、素人でも自分でできる範囲はどこか?という観点で順に説明していきます。
整備工場の方が丁寧に現況の写真を撮って送ってくれているので、写真付きです。
エンジンオイル・オイルエレメント交換・オイルシーリング剤・ドレンボルトパッキン交換
エンジンオイル・オイルエレメントはサイクルが早い消耗品なので、交換するべき内容です。
オイルエレメントは、エンジンオイルの汚れを取り除くための濾紙のようなイメージのパーツです。
一方でオイルシーリング剤とドレンボルトパッキンについては、エンジンオイルが若干漏れているために必要な処置でした。


漏れているといっても直ちに影響のあるレベルではなく、漏れ箇所を完全に特定するにはエンジンを降ろして……とかしなければいけないようです。
今回はドレンボルトのパッキンを交換し、シーリング剤で誤魔化す方向で整備をしています。
フロントスタビライザーリンク交換
スタビライザーはサスペンションに装着されており、車体の傾きを抑えて走行を安定させるための車のパーツです。
スタビライザーリンクは、そのスタビライザーを車体に固定して支える部品です。
スタビライザーとサスペンションをつなぐ役割になっており、上下の振動などを吸収するイメージです。
今回、スタビリンクはブーツが破れてしまい、グリスが漏れ出てしまっている状態でした。

また、使用劣化によって内部の関節部分が削れ、全く抵抗のない状態になってしまっていたので交換しています。
車検の検査内容にも含まれているため、ここは交換必須部品でした。
ブレーキフルード交換
ブレーキフルードは、いわゆるブレーキオイルのことで、これが劣化するとブレーキの効きに影響が出る重要なパーツです。
長い下り坂などでフットブレーキを多用していると、ブレーキフルードが沸騰して気泡が発生し、ブレーキが利かなくなるペーパーロック現象という状態になることがありますが、そのブレーキフルードです。
良い子の皆さんはエンジンブレーキを併用しましょう。
ブレーキフルードは、使用により水分が混入していってしまうため、完全に劣化する前に交換する必要があります。

規程値としては、水分混入率が3%以上で即時交換となっています。
このテスターは精度がそこまでいいわけではないので必ずしも正しい値ではないのですが、今回4%以上という数値をたたき出したので交換対象にしています。2年変えてなかったし。
ブレーキパッド、ブレーキローター交換
ブレーキパッド・ブレーキローターも車の制動に重要なパーツです。
ブレーキローターをブレーキパッドで挟み込むことで、摩擦を発生させてブレーキがかかるようになっています。
これも消耗品のため、擦り減ったら交換する必要があります。
そしてさすがにこの部品は高いです。


ブレーキパッドは3mmしか残っておらず、交換時期のため交換することにしました。
正直ローターはまだ交換が必須なわけではなかったのですが、段付き摩耗(本来は平らな部分が消耗して段差になっている)も発生していましたし、同時に交換したほうが色々と都合が良いので交換することにしました。
AMGの元々のブレーキはその制動性能のために鉄粉が含まれているとかの理由から、ブレーキダストがひどいといわれる欧州車の中でも輪をかけてブレーキダストがひどかったため、今回セラミックパッドに交換することにしました。
セラミックパッドは低ダスト・高耐久・高性能と言われていて、いい感じの奴です。
ちなみにローターにも、通常のスチールローターではなくカーボンセラミックローターという種類があります。
日本車ではレクサスLFA、日産GT-R、ホンダNSXのみにオプション採用されているローターで、オプション費用だけで余裕で100万を超える高級品です。
バッテリー交換
ここからはDIYでも比較的簡単にできる作業なので、削った(ケチった)ところです。
まずはバッテリーですが、4年間一度も交換していませんでした。
一般的にバッテリーの寿命は3-4年と言われており、性能もかなり劣化していたので交換することにしました。
ちなみに私はアイドリングストップアンチなのでアイドリングストップ機能は常に切っていますが、アイドリングストップはめちゃくちゃバッテリーに負担をかける装備なので気を付けましょう。
バッテリーチェッカーで確認したところ、健全性(CCA値)は新品時の40%にまで劣化している状態でした。

要は、100%充電しても実際には40%の容量分しか充電されない状態で、1Lのペットボトルに充電しても400mlしか貯まらないようなイメージですね。
バッテリーが劣化していると、ある日突然エンジンがかからなくなってしまう恐れもあるので、早めに交換しなければなりません。
これは自分で作業できる範囲なので、ネットでバッテリーを購入して安く済ませようと思い、整備対象からは外してもらいました。
今は早く交換しなければという想いだけを胸に秘めて過ごしています(まだ交換してない)
エアコンフィルター交換
エアコンフィルターは、その名の通りエアコンフィルターです。
家庭用のエアコンのフィルターと違って車のエアコンフィルターは消耗品なので、空気清浄機のフィルターのようなイメージですね。
外気を取り込んで室内に空気を送る箇所のフィルターになるため、ここのフィルターが汚れてしまっていると室内に取り込む空気が綺麗にならないですし、目詰まりしてしまっているとモーターのブローの原因になることもあります。
これは本来1年くらいで交換するべきところ、2年くらい変えていなかったので交換することにします。
が、これは自分でネットで買って交換したほうが安いので自分でやることにします。
CLA45では助手席の足元のサブバッテリーの上にフィルターがあるので、カバーを外して引っこ抜いて交換するだけでOKです。
ラジエータキャップ交換、クーラント補充
クーラントとはエンジンの冷却水のことで、エンジンの熱を吸収して放熱する役割を持っています。
クーラント液の補助タンクみたいな感じでラジエータータンクがあり、そのキャップがラジエーターキャップです。
ラジエータキャップはただのキャップのようですが、加圧弁や放圧弁の役割もしているため意外と大事なパーツです。
今回、このラジエーターキャップのパッキンが劣化していたためか、クーラント液が蒸発しているような跡があったので交換することにしました。

交換に当たっては購入して取り変えるだけなので、これは一番簡単な作業かもしれません。
そのため、これもネットで購入して自分で実施することにしました。
また、クーラント液の補充はネットで購入して希釈して補充するだけなので、自分で実施しています。
まとめ
というわけで、最終的な車検代は約40万でした。
ここからさらに自分でバッテリーを購入して交換したりしないといけないので、追加で5万円ほどはかかりそうな予感です。
元の見積もりが47万だったので、そんなに変わってないような気もしますが2万円の差は大きいです。
2万円あればSwitch2の目玉タイトルであるシャインポストを2本買うことができます。
まあ外車だからと言ってめちゃくちゃ維持費が高い、という訳でもないですが、まあ国産車よりはそれなりに高いかも、というのがわかっていただけたのではないでしょうか。
うまく向き合って維持していきたいですね。
それでは。