食器洗いあるある言います。めんどくさがち。
どうも。ウォッシャブル池田(@OnemaiGaimelody)です。
突然ですが、食器洗いって本当にめんどくさい家事ですよね。
SHUFUFUが実施した嫌いな家事ランキング(https://shufufu.net/11163/)によると、結果は次の通りでした。
第一位:お風呂掃除
第二位:トイレ掃除
第三位:食器洗い
堂々の第3位が、食器洗いです。
Twitter(自称:X)の女性たちによると、1日にやらなければならない家事は5000個ほどあるらしいので、その中での3位というのはかなりの高順位であることがわかります。
また、家事は掃除・洗濯・料理の3つに分類されますが、よく考えてみてください。
食器洗いは、いわば「皿の掃除」であり、食器を拭いたふきんの洗濯を産む家事でもあります。また、言わずもがな料理をすることで産み堕とされる家事でもあるのです。
私も食器洗いが本当に嫌いで、手も荒れるし、油っぽくなるし、時間もかかるし、良いことがないと思っています。
しかも、食器を洗っている最中に突然手に持っていたお皿が真っ二つに割れて手に刺さり、10針以上縫った経験があります。
もはや、食器洗い中は常にいつ爆発するかわからない爆弾を持たされている状態といっても過言ではありません。食器洗いとは、極めて危険な行為なのです。
こんな危険な「食器洗い」などという行為は、やらずに済むのであればやらないに越したことはありません。
食器洗い乾燥機と聞いて、「我が家は賃貸だから設置できないし、縁がないな」と思った方もいると思いますが、ちょっと待ってください。
賃貸でも、食器洗い乾燥機は置けるんです。
我が家も賃貸アパートですが、2年前に、Panasonicから発売されている本体奥行約29 cmのスリムタイプ食器洗い乾燥機を導入したところ、QOLが爆上がりしました。
誇張抜きに、もう、食器洗い乾燥機のない生活には戻れません。
ドラム式洗濯機がよく購入してよかった家電に挙げられますが、食器洗い乾燥機もドラム式洗濯乾燥機に匹敵する家電だと思っています。
また、最近は食器洗い乾燥機の性能も上がっています。
「昔使ってたけど、ちゃんと洗えなくて使わなくなった」みたいな人にも是非読んでいただきたい記事です。
食器洗い乾燥機を導入するメリット
実は、食器洗い乾燥機は打ち出の小槌とも呼ばれています。(N=1)
私の購入した薄型の食器洗い乾燥機「NP-TSK1」は、約76,000円で購入することができます。(2024年12月現在の価格)
ちょっと待ってくださいよー。(ロッチコカド)
ドラム式洗濯乾燥機やロボット掃除機でよく聞く手口ですが、食器洗い乾燥機は「食器を代わりに洗ってくれる」機能によってというお金を生み出すことができるのです。
食器洗い機と手洗いのランニングコストの違い
ここでは、1日に2回、食器を洗った場合の比較をしてみます。
食器の量は、4人分相当といわれている食器24点、小物16点で計算します。(日本電機工業会自主基準による)
手洗いの場合のランニングコスト
この条件で手で食器を洗った場合、1回当たり平均51リットルの水を消費するといわれています。
冬季については40度のお湯を使用し、夏季は水で洗うことを想定してガス代を計算します。
日本電機工業会自主基準の標準汚染時の基準で計算すると、ガス使用量は1回当たり0.11㎥、ガス代に換算すると25.8円(ガス料金目安単価222円/㎥)です。
プロパンガスを使用している場合、ガス料金目安単価は704円/㎥程度といわれているので、ガス代は77.4円となります。
洗剤については、Amazonで詰め替え用の大容量キュキュットが、1mlあたり0.75円で売られていたのでこれをベースに考えます。
1回あたりの洗剤使用量は4.3mlで計算すると、洗剤にかかる代金は3.2円です。
手洗いの場合は食器を拭かなければならないので、食器を拭くためのふきん代も計上します。
1枚100円のクロスを1か月に1回変えるとして、年間1,200円とします。
また、食器を手洗いすると手が荒れてしまいます。
この記事では、なるべく手洗いのほうがお金がかかるアピールをしたいので、ハンドクリームを余計に消費することを考えてハンドクリーム代も計上します。
ハンドクリームはAesopがおしゃれなので、年間4,000円とします。
食洗機を使用した場合のランニングコスト
一方食器洗い乾燥機を使用した場合、使用する水の量は1回当たり8リットルです。
食洗機の場合はガス代の代わりに電気代がかかりますが、1回当たりに使用する電力量は670Wh、電気代に換算すると20.8円(電力料金目安単価31円/kWh)です。
食洗機には食器乾燥機能があるため、食器を拭くクロスは計上しません。(ここでは、食洗機使用不可の食器は無視します)
また、食洗機に使用する洗剤は、JOYのジェルタブを使用します。
正直ほかにもっと安い洗剤(1回当たり4-7円)もあるのですが、この洗剤が一番汚れが落ちるし綺麗になるので、今回はちょっと奮発してこれにします。
200個で4,299円で売られていたので、1個当たり21.5円となります。
手洗いと食洗機のランニングコスト比較
費目 | 手洗い | 食洗機 |
---|---|---|
水道代 | 5,585円(51L × 2回 × 365日 × 0.15円) | 876円(8L × 2回 × 365日 × 0.15円) |
電気代 | – | 15,184円(2 × 365 × 20.8円) |
ガス代 | 都市ガス:18,834円(2 × 365 × 25.8円) プロパンガス:56,502円(2 × 365 × 77.4円) | – |
洗剤代 | 2,336円(2 × 365 × 3.2円) | 15,695円(2 × 365 × 21.5円) |
クロス代 | 1,200円 | 0円 |
ハンドクリーム代 | 4,000円 | 0円 |
合計 | 都市ガス:31,955円 プロパンガス:69,623円 | 31,755円 |
食器用洗剤を一般的なグレードの1回当たり4円のものにすれば、年間で約11,000円の節約になります。
「その程度か……。」と思った皆さん。ちょっと待ってください。皆さんは大事な観点を忘れています。
私は最初に「食器洗い乾燥機は打ち出の小槌である。」と申し上げました。
そう、ここで大切なのは「食洗機は家事を代わりにやってくれる。」という視点です。
食器洗い機は打ち出の小づちである
先ほどの計算と同じ条件では、手洗いでの食器洗いに1回あたり平均約20分の時間がかかります。
1日に2回で計算すると、1日当たり40分を食器洗いにかけていることになります。
年間では、なんと14,600分、実に243時間もの時間を食器洗いに使っている計算になります。
1年のうち10日間は、1日中皿洗いをし続けているということになります。
一方、食器洗い機を利用すると、食器をセットするだけでOKなので、1回当たりの時間は手間取っても5分です。
1日2回とすると、1日あたりだと10分です。年間では3,650分、すなわち60時間という計算になります。
つまり、食器洗い機を利用した場合、手洗いで食器を洗った場合に比べて年間で223時間もの時間を削減することができるというわけです。
食洗機を使うだけで、年間60万円得する
ここで、年間243時間を削減するとはどういうことか?を考えてみます。
Twitter(自称:X)の一部の主婦によると、専業主婦は年収換算すると1,314万円らしいのですが、合理的な根拠に乏しいため、今回は家事代行サービスの料金をベースに計算してみます。
家事代行サービスでは、交通費や最低利用時間等を考慮すると、1時間当たり2,500円程度が相場になっています。
これが、年間243時間ぶん無料になると考えると、単純計算で2,500円 × 243時間という式でお得になる金額を算出することができます。
すなわち、年間で607,500円も得をする計算になります。
賃貸でも置ける食器洗い乾燥機「NP-TSK1」の紹介
私が使っている食洗機は、Panasonicから販売されている「NP-TSK-1」です。
私は1LDKの賃貸に住んでいるんですが、賃貸キッチンの対面にカウンターがあるタイプなので、そこに食洗機を置いています。
「NP-TSK1」は、本体奥行が約29cmとなっており、非常なスリムなタイプの食洗機です。
賃貸でも食洗機が置けるというのは、この奥行きのスリムさが理由です。
私が食洗機を置いているカウンターも奥行24cmしかないのですが、これだけのスペースでも食洗機を設置することができています。
後ろから見るとこのように、ギリギリではありますがちょうど収まっていることがわかります。
背面中央下のパネルは取り外せるようになっており、この中が給水ホース、排水ホース、電源ケーブルのユニットボックスになっています。
給水ホースを分岐水栓に、排水ホースをシンクに、電源ケーブルをコンセントにつなぐことができる場所であれば、食洗機を設置することができるので参考にしてください。
また、庫内は平常4人分の食器が一度に入れられるようになっています。
食器点数に直すと24点で、日本電機工業会自主基準によるとこれが4人分だそうです。
食器だけでなく、調理中に使った鍋やフライパンも食洗機で洗うことができます。ただし、これらの調理器具まで入れようと思うと、1回では入りきらないので2回以上回す必要があります。
私はあまりに食器洗いが嫌いなので、フライパンや鍋も突っ込んで2回目を回していますが、「フライパンや鍋は手で洗って、食器のみを手で洗う」という分担をするだけでも、食器洗いの時間が大幅に減るのでオススメです。
日々のメンテナンスでは、ゴミ受けを綺麗にしたり、庫内を洗浄モードで洗浄したりする必要があります。
ただ、前述したJOYのジェルタブを使用すれば庫内までめちゃくちゃ綺麗になるので、ぶっちゃけ庫内のメンテナンスはほぼ不要です。
こちらの写真についても、1か月以上メンテナンスも掃除もしていない状態で撮影した状態です。結構きれいじゃないですか?
「すでに食洗機を使っているけど、いまいちきれいに洗えないんだよな……。」という方も、だまされたと思ってこのJOYのジェルタブを使ってみてください。
食器洗い乾燥機の性能
大げさではなく、食洗機で食器を洗うことで、手で洗うよりも綺麗に洗うことができます。
様々な理由がありますが、その理由は大きく3点あります。
- 人間では扱えない高温で殺菌しながら洗うことができる
- 人間が使ったら手が終わるような、強い洗剤で洗うことができる
- そもそも人間は食器洗うのが雑
人間では扱えない高温で殺菌しながら洗うことができる
人間が食器を洗う際、使用する水温はせいぜい40度前後です。
一方で食洗機の場合は、60~80度の高温で食器を洗浄することができます。
油は高温のほうが溶けやすく、洗いやすいことは言うまでもありません。手でさわれない高温で脂汚れも溶け出すため、食洗機のほうが油汚れに強いのです。
人間が使ったら手が終わるような、強い洗剤で洗うことができる
一般的な台所用洗剤は、ほとんどの成分が水と界面活性剤で構成されています。
泡が出ることで、「洗いやすさ」「洗っている感」を演出するため、泡立ちやすいように作られているためです。
一方で食洗機用の洗剤は、泡立たせる必要がないどころかむしろ泡は食洗機が壊れる原因になるため、界面活性剤はほとんど入っていません。
その代わり、アルカリ成分、漂白成分、酵素が多く含まれています。
これにより、汚れに対して強力な分解作用で洗浄することができるというわけです。(文系の限界の説明)
そもそも人間は食器洗うのが雑
僕は大学生時代、ファーストフード店とイタリアンレストランでアルバイトをしながら、カフェを経営するという飲食店の鬼のような生活をしていました。
その中で若干潔癖症が入っている僕が常々感じていたのが、「人間の食器洗い雑すぎるだろ……。」ということです。
多くの人の食器洗いを見ていて感じたのは「流すのが雑すぎて、洗剤が流れ切っていない」です。
ほとんどの人が洗剤をお皿に付けるときは一生懸命スポンジで擦るのに、流すときは水の勢いでざっと流すだけ、なんですよね。
洗剤をこすりつけているんだから、流すときも手で擦るなりして洗剤を落とさないと、多くの場合、食器にはぬめりが残っています。
安い居酒屋でグラスがちゃんと洗浄されていない場合によく見る光景ですが、ビールが注がれたグラスの内側にたくさんの気泡がある場合、その気泡は汚れによるものだと言われています。
世界的なバーテンダーの友だちが言ってたのでマジです。
一方で食洗機では、高温の水を使って除菌をしながら、高圧の水流ですすぎ工程を行うため、一般的に手で洗うよりも綺麗になるというわけです。
また、食器洗い乾燥機には乾燥機能も付いているため、すすぎ工程の後にカラッと乾燥させることで、より清潔な状態を保つことができます。
実際の卓上食洗機の仕上がりを見てくれ
それではここで、実際に食洗機でどれくらい綺麗になるのか?を見ていただきたいと思います。
ハンバーグを食べた後の汚い皿が登場するので、汚物恐怖症の人は気を付けてください。
いかがでしょうか。
言わずもがな左が洗浄前、右が洗浄後です。
予洗いなしでこれほどまでにきれいに仕上がるので、「ビルトインならまだしも卓上食洗機は信用できないな……」という人も納得していただけるのではないでしょうか。
また、Instagramにも検証動画を上げていますので参考にしてください。
賃貸でも食器洗い乾燥機を設置する方法
「NP-TSK1」を設置するには分岐水栓が必要
私の使っている食洗機「NP-TSK1」は、タンクに水を入れて給水するタイプではなく、水道をつないで自動で給水して動作するタイプです。
タンクに水を入れる手間が省け、ビルトイン食洗器のように食器と洗剤を入れてボタンを押すだけで使うことができます。
ただし、水道からつないで使用するためには、分岐水栓の取り付けが必要です。
分岐水栓は取り外しが可能なため、賃貸でも退去時には取り外すことで簡単に原状回復が可能です。
ご自宅の水洗に分岐水栓が取り付け可能かどうかは、Panasonicの公式サイトで確認することができます。
分岐水栓が付けられない場合は、タンク式の食洗機もありますので検討してみてください。
奥行きが足りなくても食洗機を設置する方法
我が賃貸アパートではキッチン前のカウンターが24cmしかなく、そのままでは奥行29cmの食洗機を乗せることができません。
そこで、パナソニックから発売されている専用のステンレス置き台を使用しています。
専用のステンレス置台は、これをシンクに橋渡しするように置くことで、シンクの周りに設置スペースがない場合でも食洗機を設置するためのオプションパーツです。
このステンレス置き台はもう1つの用途があります。
同じくパナソニックから発売されている高さ調節脚と組み合わせることで、置きたい場所の奥行きが足りない場合でも、置き場所を拡張して食洗機を設置することができるようになっているのです。
高さ調節脚は高さ120~190mmのタイプと、190〜300mmのタイプの2種類が用意されているので、設置したい場所に応じて探してみてください。
我が家では120~190mmのタイプを使用して、ステンレス置き台と組み合わせることでシンク奥のカウンター部分に食洗機を設置しています。
ついでに紹介してしまいますが、排水ホースはこのように適当にシンクの中に流れるように取りまわして設置します。
ホースを固定するための吸盤パーツも付いてくるので、シンクの中で固定することが可能です。
ちなみにスポンジはホルダーを使って浮かせています。
まとめ
賃貸でも置けるPanasonicのスリム食器洗い乾燥機「NP-TSK-1」を紹介してきました。
ここでもう一度、食洗機のメリットをまとめてみます。
- ガス・水道使用量が減って、エコになる(※電気使用量は増える)
- 1年間で223時間の時短になり、60万円分得する
- 手で洗うよりも綺麗に、清潔に洗うことができる
- 食器洗い中に食器が割れて大けがをする心配がない
しかし、何より大切なのは「時間」だと思います。
――「家族との時間」「自分ひとりの時間」「大切な人との時間」「あと15分寝れるけど二度寝するか迷う時間」。
想像してみてください。
毎日の皿洗いから解放され、自由になった1日当たり30分もの時間を、自分が好きに使っている姿を。
それでは。