仕事あるある言います。だるがち。
どうも。ウォッシャブル池田(@OnemaiGaimelody)です。
突然ですが、仕事のパフォーマンスを最大限に引き出すためには、周辺機器への投資が非常に重要です。
効率的な作業環境を整えることは単に作業スピードを上げるだけではなく、長時間のデスクワークによる体への負担を軽減してくれるので、健康維持にも大きく貢献します。
実際、良質な周辺機器を導入することでミスや疲労の発生を防ぎ、結果として業務全体の生産性向上につながる側面があります。
前回の記事ではトラックボールマウスの最新鋭、MX ERGOを紹介しましたが、今回紹介したいのはXPPenのショートカットリモート(ACK05)です。
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ショートカットリモートとは、よく使うコマンドやツールをワンタッチで呼び出せる左手専用のデバイスです。
キーボードやペンタブレットと併用することができ、クリエイティブ作業(デジタルアートやデザイン、動画編集など)のように膨大な操作やコマンドを頻繁に使う人の間ではよく使われているデバイスなので、馴染みがある方もいらっしゃるのではないかと思います。
今の時代、時間はお金であり、効率化こそが成功への鍵。
作業効率化が進むことで、クリエイティブなアイデアにより多くの時間を割くことができ、結果として高いクオリティの成果物が生み出される…という好循環になることを私は信じています。
XPPenのショートカットリモート(ACK05)は、その洗練されたデザインと使いやすさ・コスパ(コストパフォーマンス)で、クリエイティブな作業をしない人にも十分オススメできると感じたので記事を書いてみます。
ショートカットリモート(XPPen/ACK05)の概要と特長
XPPenの左手デバイス「ショートカットリモート(ACK05)」は、自分の好みに合わせてキー配置をカスタマイズ可能なショートカット操作ツールです。

XPPenは、デジタルアートやイラスト制作に特化した入力デバイス、特にペンタブレットや液晶ペンタブレットを開発・製造・販売している台湾企業のブランドです。
主力商品はお絵描きタブレットや液タブなので、デジタルイラストを描く方であれば知っている方もいるかもしれません。
ショートカットリモート(XPPen/ACK05)の基本仕様
製品名 | XPPenワイヤレスショートカットリモート |
---|---|
製品モデル | ACK05 |
材質 | プラスチック+シリコン |
寸法 | 127.55 x 70.49 x 10mm |
色 | ブラック+グレー |
重量 | 75g |
バッテリー容量 | 1000mAh/3.7V |
接続方法 | 有線接続、専用レシーバー接続、Bluetooth接続 |
ショートカットキー | エクスプレスキー10個 + ローラーホイール1個 |
連続動作時間 | 約300時間 |
搭載ポート | USB Type-C |
互換性 | 有線接続または専用レシーバー接続:Windows 7以降、macOS X 10.10以降、Linux。 Bluetoothでのダイレクト接続:Windows 10以降、macOS 10.10以降。 |
ショートカットリモート(XPPen/ACK05)の開封レビュー
ショートカットリモート(XPPen/ACK05)には、シンプルなキーボタンが11個と、回転可能なメカニカルホイールが付いており、ユーザーが直感的に必要な機能にアクセスできるよう工夫されています。

これらのボタンのそれぞれに、自分がよく使うコマンドやショートカットキーを割り当てることが可能です。
例えばデザインソフトや映像編集ソフト、音楽制作ソフトなど、多くのショートカットを頻繁に使用するアプリケーションにフォーカスすれば作業の効率化を図ることができます。
クリエイティブな作業に限らず、Excelなどの表計算ソフトやPowerPointなどのプレゼンテーションソフトにも活用が可能です。
ショートカットリモート(XPPen/ACK05)の開封レビュー
ショートカットリモート(XPPen/ACK05)は、公式サイトのほかにAmazonや楽天市場などのオンラインショップで購入することが可能です。
今回はAmazonで購入しましたが、割としっかり目のハードな化粧箱で届きました。
最近の中国企業の商品は、ある程度大きな会社の製品であれば外箱にも拘っており、購入体験を損なわないように気を使っているのが感じられますね。

同梱品は、
- 本体
- USBワイヤレスレシーバー
- USBケーブル
- ショートカットキー用シール
- 説明書
となっていました。

USBワイヤレスレシーバーは、Bluetoothを使用しない場合のワイヤレス接続に使用し、Bluetooth機能の付いていないPCでもワイヤレス接続を実現することが可能です。
USBケーブルはType-A to Type-Cのケーブルとなっており、本体の充電や有線接続で使用する際に使用します。
このUSBケーブルはType-C端子側がL字コネクタになっており、有線接続をする場合でもケーブルが邪魔になりづらく、取り回しのしやすいようになっています。
後述しますが、ショートカットリモート(XPPen/ACK05)は、どの向きでも使用することができるという特長があります。
どの向きで使った場合でも、ケーブルが邪魔になりづらいような配慮がされているのはうれしいポイントです。

ショートカットキーに貼るシールも付属していましたが、これはまあ、使わなくてもいいかなと思っています。
「どこにどのショートカットを配置したかわからなくなってしまう」という方もいると思いますが、「設定をプレビューする」というショートカットを設定することもできるので、都度確認することが可能です。
使っていれば覚える、というのもありますが、画面にプレビューを出せるようにしておけば画面から目を離さずに済みますし、後述する複数のショートカットを割り当てて使うことができるというACK05のメリットを活かして使うことができる点も優れています。

ショートカットリモート(XPPen/ACK05)の基本機能やデザイン
ショートカットリモート(XPPen/ACK05)には、11個の物理キーと、メカニカルホイールが搭載されています。
物理キーはパンタグラフ式で、一般的な薄型のノートPCのような打鍵感です。
デザインは非常にシンプルで、色使いもグレーと黒が中心で落ち着いており、さまざまなデスクにも馴染むようなデザインになっています。
サイズも非常に小さく、寸法は127.55 x 70.49 x 10mmとiPhoneSEよりも小さいくらいで、余裕でポケットに入るようなサイズ感です。
向かって左下にはUSB Type-Cポート、電源ボタン、インジケータランプがまとまって配置されています。
ACK05は1000mAhのバッテリーを搭載しており、充電端子はUSB Type-Cです。私はType-C以外の端子は滅べばいいと思っているので、まずは合格です。

USB Type-Cケーブルは、本体の充電時のほかに、PCと有線で接続したい場合にも使用可能です。
もちろん無線でも接続することができ、Bluetooth 5.0によるダイレクト接続か、付属のUSBワイヤレスレシーバーを用いた無線接続に対応しています。
ショートカットリモート(XPPen/ACK05)の導入方法と専用アプリの設定
ショートカットリモート(XPPen/ACK05)は、付属のUSBケーブルを使って有線で接続するか、付属のUSBドングルまたはBluetooth接続を使用し、デバイスとPCをペアリングするだけで使用できます。
次に、専用のドライバでどのボタンにどのショートカットキーや機能を割り当てるかを設定しますので、専用の設定ソフトウェアをダウンロードし、これをインストールしてください。
ドライバの設定画面では、ACK05が画面上にそのままイメージされており、直感的に操作設定を行うことが可能です。
各種キーの位置をマウスオーバーすると、現在の設定を確認することができます。

また、上の方の「+」「ー」画面では、アプリケーションを指定することが可能です。
これによって、「このアプリケーションを開いているときはこのショートカット」といったマッピングをすることが可能です。
さらに、下の方にⅠ/Ⅱ/Ⅲ/Ⅳの表示がありますが、ACK05では現状4種類の異なるマッピングセットを作成することが可能です。
任意の数だけ有効化することも可能で、キャプチャではⅠ/Ⅱが有効化されています。
この機能により、動画作成の時はこのモード、ブラウジングするときはこのモード……など、利用シーンに応じてさまざまなマッピングセットを使い分けることが可能です。
設定したいキーボタンの箇所をクリックすると設定画面が開くので、自分の好きなように設定します。

設定可能な操作のカテゴリは次の4つとなっています。
- エクスプレスキー:キーボードの組み合わせのショートカットを設定
- マウス機能&装飾キーの実行:ShiftやCtrlなどのキー+クリックやスクロールなどの基本操作の組み合わせを設定
- アプリケーションの実行:指定したアプリケーションの実行
- その他
その他では、ドライバ画面表示、ホイール機能の切り替え、マッピング画面の切り替え、Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ/Ⅳ(マッピングセットの切り替え)、プレシジョンモード、設定のプレビュー、[B]/[E](ブラシ/消しゴム)の切り替えなど、基本的な便利機能からイラストレーター向けの機能まで様々なコマンドが設定可能です。
また、左上の「回転の設定」では、0°、90°、180°、270°と角度を選択することができます。

これは、「本体をどの向きで使いたいか?」という設定になっています。
ここで実際に自分がデスクにおいて使う角度を指定することで、ドライバでの設定画面や設定のプレビュー画面にデバイスの実際の向きが反映され、より直感的にわかりやすく使用することができます。
ショートカットリモート(XPPen/ACK05)ドライバの応用設定
専用ドライバを使って自由に設定が可能なショートカットリモート(XPPen/ACK05)ですが、実際に使用してみると「この操作は指定できないの?」という壁にぶち当たることがあります。
ぼくの場合は、
- 普段は1つのキーボードとトラックボールマウスをプライベートPCと仕事用PCにマルチペアリングしており、都度切り替えて使用している
- リモートで仕事しているとき、プライベートPCで音楽を再生している
- 急に仕事の着信等があった時、ワンタッチで音楽を止めたい
というニーズのために、「音楽の再生/一時停止や、ついでに巻き戻し、早送りなどをショートカットキーで設定したい!」という要望がありました。
マウスやキーボードの接続先切り替えも一瞬で行うことができるのですが、とはいえ別PCに切り替えて、音楽を止めて、また元のPCに切り替えて…という作業をするにはどうしても2-3秒の時間はかかってしまうので、これをより効率化したい!という”想い”が日に日に募っていったのです。
しかし、音楽の再生・停止などはFnキー機能を利用しており、ドライバの設定画面からではこれを設定することができませんでした。
その解決方法とは、ドライバの設定をエクスポートして直接編集し、再度インポートするというものです。
ドライバの設定をエクスポートする
ドライバの設定画面から、左側の歯車マークを押すと、「設定管理」のメニューを開くことができます。

「設定ファイルをエクスポート」を選択すると、ドライバの設定ファイルを設定ファイル形式(.pcfg)で出力することが可能です。
エクスポートしたドライバの設定ファイルを直接編集する
設定ファイルをエクスポートすると、「PenTablet_Config_yyyy-MM-dd.pcfg」といった名称のファイルが出力されます。
見慣れないファイル形式ですが、テキストエディタで開くことが可能です。
この設定ファイルは、ACK05だけではなくXPPen製のペンタブレットなども共通の設定ファイルになっています。
そのため、ACK05の設定箇所を検索して、該当の箇所のみを変更する必要があります。
テキストエディタの検索機能を使って、「ACK05」と検索してみると、該当の箇所がすぐに見つかります。

ACK05の設定箇所を見つけたら、少し下に行くとショートカットの設定を定義する箇所が出てきます。

「<CommonAPP>~</CommonAPP>」の箇所が、特にアプリケーションを指定しないときの標準的な操作の設定箇所です。
さらに、「<K id=”1″>~</K>」がマッピングセットの1つ目(Ⅰ)、「<K_1 id=”1″>~</K_1>」がマッピングセットの2つ目(Ⅱ)……といった形で順番に並んでいます。
その中に、さらに「<K1>~</K1>」「<K2>~</K2>」といった塊があるので、この中を編集してください。
編集の方法ですが、CtrlやShiftなど、標準でも設定可能なキーの場合は「ドライバの設定画面で仮設定したものがどのように設定ファイルで表示されるか」を確認して作業することをオススメします。
ぼくの場合、音楽の再生/一時停止などはいわゆる仮想キーを指定しなければいけないもので、そもそもドライバの設定画面から設定できるものではありません。
これについては、KTソフトウェアさまの仮想キーコード一覧を参考に設定をしました。
例えば音楽の再生/一時停止を実現するための設定の中身は、「1|PLAY/PAUSE|VK_MEDIA_PLAY_PAUSE|179:A8」となります。これは、
- 1……操作のカテゴリ(1であればエクスプレスキー)
- PLAY/PAUSE……指定したい操作の名称(自由に設定可能)
- VK_MEDIA_PLAY_PAUSE……仮想キーの定数名
- 179:A8……仮想キーの値:
といった具合に対応しています。
設定が完了したら、バックアップのために必ず「別名で保存」し、エクスポートした画面から編集したファイルをインポートしてください。
デフォルトのスクロール機能が感覚と逆
また、ショートカットリモート(XPPen/ACK05)のメカニカルホイールの設定には、画面をスクロールすることができるホイール設定があります。
が、このスクロール設定、デフォルトでは感覚と逆でした。
デフォルトでは、ホイールを右に回すとスクロールアップ、左に回すとスクロールダウンだったのですが、個人的にはホイールを右に回すとスクロールダウン、左に回すとスクロールアップにしたいところでした。
これに関しては、標準のカスタマイズ設定で簡単に変更することが可能です。
設定画面のローラーホイール部分をクリックし、「カスタマイズ」を選択します。
すると、左回し、右回しの動作をカスタマイズで選択することが可能です。

設定したい入力欄をクリックした上で、左上の「Add Special Buttons」をクリックするとデフォルトでスクロールアップ、ダウンを選ぶことができるので、これらを当てはめるだけです。
ローラーホイールの設定は4種類が設定でき、デフォルトではホイール中央のボタン(K11)を押すことで切り替えが可能です。
ぼくの場合、スクロールとは別に「音量を大きくする」「音量を小さくする」というコマンドを指定していますが、これは画面から設定することはできないため、前述した設定ファイルの書き換えを行う必要があります。
まとめ
XPPenの左手デバイス ショートカットリモート(ACK05)は、作業効率化を追求する現代のクリエイターにとっては必須級の便利ツールです。
実際に導入してみると、高いカスタマイズ性と直感的な操作性が、作業のストレスを減らしてくれることが実感できます。
類似製品にStream deckなどもありますが、ACK05はよりコンパクトであることや導入価格が安い(15ボタンのStream deckが約20,000円に対し、ACK05は6,000円程度)ことも魅力の一つです。
Stream deckほどの高機能は求めていないけど、試しにショートカットリモートを導入してみたい、という方にも試しやすい価格設定になっています。
メリットばかりではなく、ドライバの設定画面からでは設定ができないキーもあるなど、あと一歩と感じるデメリットもありますが、設定ファイルを変更することでこれらの問題も解消できます。
自分好みの設定に育てていくのもこういった自由度の高いデバイスの楽しみではあるので、色々試していきたいですね。
ぜひ、ACK05をワシが育てたといえるよう、検討してみてください。
それでは。