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どうも。ウォッシャブル池田(@OnemaiGaimelody)です。
みなさんは、音楽を聴くときにどんなイヤフォンを使っていますか?
僕は、ずっとSHUREというメーカーのSE215というイヤフォンを使っていました。
SHUREのSE215は、約1万円という価格ながら万人ウケする解像度と音質の高さで、リケーブル(イヤフォンのケーブル部分だけを交換すること)もできる、「そこまで高い金を出せるようなオーディオオタクではないけど、ちょっといいイヤフォンは使いたい」というオタクの歪んだニーズを完璧に満たしてくれるイヤフォンで、ここ7年くらいは壊れてもずっと同じものを買い直して使って来ました。
ケーブルは断線しやすかったり、しゃがんだ状態から立ち上がるときにひざにケーブルが引っかかって耳からイヤフォンが取れるアレが起こったりと地味にストレスですし、iPhone7に変えてからイヤフォンジャックがなくなってしまったこともあって、ワイヤレスイヤフォンには前から興味があったのですが、バッテリーの持ちや音質、途切れやすさから避けていました。
イヤフォンケーブルをLightningケーブルに変換するアダプタを使用していたのですが、当然、毎回Lightiningポートにアダプタをさすことになります。
最近、iPhoneのLightningポートが、抜き差しの回数が多かったせいかイかれてしまい、充電しながら音楽が聴けなかったのもずっとストレスだったので、今回ついに完全ワイヤレスのBluetoothイヤフォンを買いました。
完全ワイヤレスイヤフォンとは、端末とイヤフォンをつなぐケーブルがないだけでなく、左右も独立しているイヤフォンのことで、国内では「左右分離型」や「フルワイヤレス」、 海外では「True Wireless」といった呼び方をされています。
完全ワイヤレスイヤフォンでは、AppleのAirpodsがもっとも有名ですね。
完全ワイヤレスイヤフォンは、全くケーブルがないのでとても使いやすく、ストレスフリーなのですが、完全ワイヤレスであるがゆえにいくつかの欠点がありました。
完全ワイヤレスではないただのワイヤレスでも言えることですが、
- 電池持ちが悪い
- 音が途切れやすい
- 音質が悪い
といった欠点が挙げられます。
しかし、AppleがiPhone7以降イヤフォンジャックを廃止し、Airpodsを売り始めた頃から完全ワイヤレスイヤフォン市場が活性化し、いろんな企業が完全ワイヤレスイヤフォンの研究開発を加速させました。
正直なところ、AirPodsの発売当時は、価格の面でも性能の面でもAirpodsに敵うものはほとんどありませんでした。
しかし、AirPodsの発売から2年経った2018年には、かなり高性能な完全ワイヤレスイヤフォンが数多く発売されました。
そして2019年、「高性能だけど高かった」完全ワイヤレスイヤフォンが、かなり安く買えるようになってきたのです。
そんな中で、僕が色々と比較検討して今回購入したのが、GLIDiCのSound Air TW-7000という完全ワイヤレスイヤフォンです。
僕は今までずっと、上で挙げたような欠点がどれも容認できなかったので、完全ワイヤレスイヤフォンを買うのを避けていたのですが、Sound Air TW-7000はその欠点を全てクリアした完成度の高いイヤフォンでした。
今回は、そんな完成度の高い完全独立型ワイヤレスイヤフォンのSound Air TW-7000をレビューします。
完全ワイヤレスイヤフォン、GLIDiC TW-7000の特徴
GLIDiCのTW-7000は、僕が完全ワイヤレスイヤフォンに求める要件を全て満たしているイヤフォンでした。
僕が完全ワイヤレスイヤフォンを選ぶときに気にしていたのは次の点です。
- 長時間再生できること
- 音が途切れにくいこと
- 音質が良いこと
- Bluetooth 5.0であること
- つけ心地が良いこと
- 1万円台で買えること
そして、TW-7000はこの要件をすべて満たしていました。
僕が特に魅力的に感じたTW-7000のメリットはこんな感じです。
- 9時間の連続再生
- 急速充電(10分の充電で2時間使える)
- 外音取り込み機能
- ペアリング、電源のオンオフが簡単
TW-7000のメリット①:9時間の連続再生
GLIDiCのSound Air TW-7000は、左右が独立している完全ワイヤレスイヤフォンでありながら、9時間の連続再生を誇ります。
充電ケースを使用すれば、25時間もの連続再生です。
一般的に、完全ワイヤレスイヤフォンはバッテリーの容量が小さくなってしまうため、電池の持ちが悪いことが多いです。
AppleのAirPodsの連続再生時間は5時間(充電ケースを使えば24時間)なので、充電せずに使える時間がAirPodsの1.8倍ということになります。
通勤や通学の間だけ使うのであれば、AirPodsの5時間でも十分だと思います。
僕の場合は仕事中にもイヤフォンを使っているため、最低でも8時間ほどの連続再生時間のものを探していました。
TW-7000はカタログ公称値で9時間の連続再生なので、長時間でも全く問題なく使えます。
実際に使ってみても、電池がなくなるまでの時間を計ったわけではありませんが、8時間以上経った時点でまだバッテリーは残っていたので、9時間は問題なく使えると思います。
ちなみに、バッテリーの残量はiPhoneなどの場合は接続している端末から確認できます。
TW-7000のメリット②:急速充電
GLIDiCのTW-7000は、わずか10分間の充電で約2時間再生可能な「Fast Charge」というなんのひねりもない名前の機能が搭載されています。
充電を忘れていても、朝の準備の時間だけで通勤・通学中に使えるぶんのバッテリーがチャージできるというわけです。
「充電がなくなると使えない」というのは当たり前ですが、充電しながら聴くことのできない完全ワイヤレスイヤフォンにとっては充電のし忘れが結構致命的なので、10分の充電で2時間使えるというのはかなり嬉しい機能です。
また、電池がなくなっても10分間我慢すればまたすぐに使えるようになるというのも嬉しいポイントですね。
TW-7000のメリット③:外音取り込み機能
GLIDiCのTW-7000には、Multi-communication Modeという外音取り込み機能がついています。
左側のこのモードをオンにすると、音楽を聴きながらでも周囲の音を取り込めるようになるため、イヤホンを着けたままでも、会話したり、電車のアナウンスを聞いたりすることができるようになります。
TW-7000くらいの価格帯のイヤフォンで外音取り込み機能というのはかなり珍しく、ついていてもまともに使えるレベルではないことも多いのですが、TW-7000の外音取り込み機能、Multi-communication Modeはかなり完成度が高いように感じました。
実際に使ってみると、人間の声にチューニングされているのか、人の声がかなり聞こえやすい印象でした。
会計時など、わざわざイヤフォンを外さなくても、イヤフォンをつけたままでも全く問題なく、人と会話することができます。
完全ワイヤレスイヤフォンは本体が小さくケーブルもないため、外すと失くしやすいという欠点があります。
なので、コンビニでの会計などの時にわざわざ外さなくていいというのは、地味に便利な機能です。
僕の場合は、仕事中にも使っているので、両耳にイヤフォンをつけていても誰かから話しかけられた時にすぐに反応できるというのも便利です。
TW-7000のメリット④:ペアリング、電源のオンオフが簡単
最後に、これもかなり重要なことですが、TW-7000はペアリングや電源のオンオフがかなり簡単にできるようになっています。
AirPodsが流行った理由の一つに、「電源のオンオフのしやすさ」というのは間違いなくあったはずです。AirPodsはケースから取り出すだけで電源が入り、自動的にペアリングされる設計になっていました。
TW-7000も同じく、ケースから取り出すだけで自動的に電源が入り、自動的にペアリングが行われます。
そして、ケースにしまうと自動で電源が切れて充電が開始されます。
使うときは、ケースから出して耳につけるだけ、でOKなのです。
いちいちペアリングの設定をしたり、ボタンを押して電源を入れたり切ったりする必要はありません。普通のケーブルイヤフォンと同じか、それ以上に楽に使うことができます。
GLIDiC TW-7000 開封レビューと感想
GLIDiC Sound Air TW-7000を実際に使ってみての感想とレビューを簡単に書いておきます。
外箱はこんな感じです。
かなりしっかりとしていて、僕の母親なら中身を取り出した後に小物入れとして3年間は使いそうな質感です。
蓋はマグネットで止まっていて、側面についている黄色い取っ手を引っ張ると簡単に開けることができます。結構スムーズに開くので、少し気持ちがいいです。
蓋を開けてみました。
なにやら高級感のある佇まいでテンションが上がります。
中身が入っている部分は透明のカバーで覆われているので、シールを剥がして全部を取り出す必要があります。
本体が埋まっている土台を外すと、下にはイヤーピース(XS/S/M/Lの4サイズ)と充電用のmicroUSB Type-Bケーブルが格納されています。
内容物はこんな感じです。
本体、充電ケース、ケーブル、イヤーピース、取扱説明書のほかに、かんたんガイドもついています。
GLIDiCのTW-7000は日本製なので、中華製のものによくある、説明書の日本語が意味不明でわからないと言ったことがないのも安心です。
本体はこんな感じです。
イヤフォンの上に左右それぞれボタンがついており、ボタンで簡単な操作をすることができます。
- 1回クリックで外音取り込み機能オン/オフ
- 2回クリックで音量DOWN
- 3回クリックで音声コントロール起動/終了
- 1回クリックで再生/停止
- 2回クリックで音量UP
- 2秒長押しで曲送り
- 3回クリックで音声コントロール起動/終了
物理ボタンなので、誤作動などが少なくていい感じです。
ケースはマットブラックな質感で、高級感はありませんが、安っぽさも抑えられています。
裏側にはUSBポートがついており、ここからケースを充電します。
また、ケースの側面にはストラップホールもついていて、地味に便利です。
TW-7000の付け心地
肝心の付け心地ですが、全く違和感なく、かなり自然に使うことができます。
一見すると、筐体が大きく見えますが、実がTW-7000はカナルワークス監修で耳に合う形状をしっかり開発されています。
実際に装着すると、筐体全体がしっかり耳の中に収まってくれるので、かなり安定感があり、跳んだり走ったりしても簡単には落ちませんでした。よく考えれば、普通のイヤフォンでも走っていて落ちることはそうそうないですが……。
TW-7000の途切れにくさ
Blouetoothの規格は5.0 (対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP)を採用しており、安定した通信ができるようになっています。
地下鉄や電車で使っても、途切れることはほとんどありません。
1週間、1日8時間ほど使っても途切れたのは一瞬で、左耳が2回ほどしかありませんでした。
頻繁にぶつぶつ途切れたり、音楽が聞こえにくくなったりと言ったことは全くなく、満員電車でもほとんど問題なく使用できます。
TW-7000の音質
音質ですが、完全ワイヤレスイヤフォンとは思えないほどの音質です。
僕は、今までずっとSE215を使っていましたが、それ以外にも、Weston3やWeston4など、そこそこ値段の張るイヤフォンも使って来ました。
そこまで繊細な音を聞き分けられる耳を持っているわけではありませんが……。
それらのイヤフォンと比べても、TW-7000は、遜色ない音を鳴らしてくれます。ミドルスペックとしては十分な音質と言えるでしょう。味付けとしては、どちらかというと中低音が得意です。
さすがにSE215などのイヤフォンには劣りますが、イコライザを設定すれば、通常使う分には全く気になりません。
(参考)TW-7000のスペック
ドライバー | ダイナミック型直径5.6mm |
---|---|
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
インピーダンス | 16Ω |
音圧感度 | 90dB/mW at 1kHz |
Bluetooth®規格 | Version 5.0(対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP) |
対応コーデック | SBC、AAC |
連続使用時間 | 音楽再生/通話時間:約9時間(充電用ケース使用時:約25時間) |
充電時間 | イヤホン本体:約1時間、充電用ケース:約2時間 |
インターフェイス | microUSB(Type-B)ポート |
外形寸法 (幅×高さ×奥行き) | イヤホン:約23×19×24mm(イヤホン最長部) 充電用ケース:約80×28×36mm |
質量 | 約6.5g(片耳) |
対応機器 | Bluetooth®機能を搭載しているスマートフォン・タブレット、その他音楽再生機能、通話機能を有するBluetooth®搭載機器 |
同梱物 | イヤーピース(XS/S/M/L)×2、充電用ケース(ストラップホールつき)、充電用ケーブル、かんたんガイド、取扱説明書/保証書 |
まとめ
9時間の連続再生ができる完全ワイヤレスイヤフォン、TW-7000をレビューしてきました。
ミドルスペックの完全ワイヤレスイヤフォンとしては、ベストバイではないかなと思います。
iPhone7以降、イヤフォンジャックが廃止されてから、Lightningポートが痛むのが早くなってしまい、僕のiPhoneも充電が不安定になってしまいました。
しかし、Lightningポートの修理はAppleの正規プロパイダで修理をしようとすると4万円近くかかります。
Lighingポートを長持ちさせるためにも、Bluetoothイヤフォンを使うというのはアリだと思います。
今までケーブルレスイヤフォンを避けてきた僕ですが、これくらいのスペックのイヤフォンがこれくらいの価格で出てくれるなら、完全ワイヤレスも選択肢に入ってきたなと思いました。
それでは。