壁あるある言います。雑巾で拭いてみると意外と埃まみれがち。
どうも。ウォッシャブル池田(@OnemaiGaimelody)です。
突然ですがみなさん「壁美人」って知ってますか?決して胸が絶壁の美人のことではありません。
以前(6年前)にもブログで紹介したのですが、石膏ボードの壁に大きな穴を開けずにものをかけることのできる壁かけフックで、「壁美人」を使用すれば賃貸でも時計やポスター、ウォールミラーを飾ったり、ディスプレイシェルフやウォールラック、本棚をつけたりすることもできます。
ポスターや時計などを壁に飾ることができるだけではなく、テレビやギターなどの重量物を飾ったり、飾り棚を付けたりすることができるのが壁美人の凄いところです。
2年前に今住んでいる賃貸に引っ越してきたとき、トイレを賃貸でもできる範囲での簡単なDIYをしました。
壁美人を使って飾り棚を取り付けて、ペーパーホルダーを質感の良いものに交換したのですが、この記事では、その時のことを頑張って思い返しながら、壁美人を利用して賃貸のトイレにウォールラックを取り付けた方法と、ペーパーホルダーを交換した方法についてまとめてみます。
壁美人とは賃貸の壁にも使える壁掛け収納フック
壁美人は、「石膏ボード専用固定金具」の商標です。
わかりやすく言うと石膏ボードにフックとかを取り付けるための金具で、取付穴が非常に小さいため賃貸でも使用可能になっています。
ちなみに壁美人は、若林製作所とスタープラチナ株式会社という、めちゃくちゃジョジョのスタンドみたいな名前の会社が共同開発しています。
なぜ壁美人は賃貸でも使えるのか
なぜ壁美人は賃貸でも使えるのかというと、壁美人は、ピンや壁掛け用のネジではなく専用のホッチキスを使って取り付けをするためです。
石膏ボード用のマウントねじやくぎに比べてかなり小さい穴で取り付けができるので、取り付け後の穴が非常に小さく済むため、賃貸でも使用できるというわけです。
ホッチキスで壁に取り付ける、というと強度に不安を覚える方化もいるかもしれませんが、壁美人を使えば壁掛けテレビの固定すら可能になっています。
最近のマンションやアパートの住宅では壁に石膏ボードが使われていることがほとんどなので、壁美人を買ってホッチキスさえ持っていれば取り付けられるはずです。
デザイナーズマンションなどでコンクリート打ちっ放しの壁や、古い住宅で木壁、砂壁、土壁になっている場合などには取り付けることができません。
また、通常住宅では使用されませんが、学校の体育館などに使われる硬質石膏ボードと呼ばれるものは、同じ石膏ボードでもホッチキスの針が刺さらないため使用できないので注意してください。
壁美人を使ってトイレにウォールシェルフを設置
サムネイルにも設定していますが、まずはウォールシェルフを設置した我が家の賃貸トイレを見てください。
我が家では、このように賃貸トイレの奥の壁に壁美人を使ってウォールシェルフを設置しました。
このディスプレイラックのおかげで、我が家の賃貸トイレには、当初置く場所がなかったはずの予備のトイレットペーパー、Aesopのポストプードロップス、無印のアロマディフューザー、黒人のリスの置物、観葉植物を設置できています。
ちなみにトイレットペーパーをピラミッド状が積みあがっていますが、これはYAMASAKI DESIGN WORKSのトイレットペーパートレイを使用しています。
適当に転がしておくよりはいい感じにインテリアっぽい雰囲気が出て可愛いので、トイレットペーパーストックの置き場所に困っている方はオススメです。
賃貸トイレにウォールシェルフを取り付けるために使用した材料はたったの3つです。
- フックタイプの壁美人
- ホッチキス(ステンレス針)
- サイズオーダーの棚板
1つずつ解説していきます。
ウォールシェルフを付けるのに使用したもの①:フックタイプの壁美人
使用したものの1つ目はフックタイプの壁美人です。
P-4フックと呼ばれるタイプがオーソドックスなタイプの壁美人で、フィルムとフックを合わせて使用するタイプになっています。
このP-4タイプが最もフック部分がしっかりと堅い素材でできているため、ウォールシェルフの設置には向いていると思います。
なるべく壁紙に色を合わせて目立ちづらくするため、色は白を選択しました。
今回は、2個入りのフックを2つ購入し、合計4つのフックを用意しました。
この壁美人を左右に2個づつ使用して、その上に棚板を載せる形でウォールシェルフを実現しています。
左右の高さをしっかりと合わせ、仮決めした場所に2個ずつ壁美人のフックを設置します。マスキングテープなどで仮止めし、棚板を載せて水平を取ると位置を合わせやすいです。
ウォールシェルフを付けるのに使用したもの②:ホッチキス(ステンレス針)
壁美人は、ホッチキスを使って石膏ボードの壁にラックやフックを取り付ける器具です。
そのため、取付の際にはホッチキスが必要となります。
また、壁美人の取り付けに使用することができるのは180°開くタイプのホッチキスです。(タッキング可能なタイプともいいます)
私の場合は180°開くタイプのホッチキスを持っていなかったので、ホッチキスも購入しました。
ちなみに、壁美人のメーカー推奨はMAX社製のHD-10Dというホッチキスとなっています。
針も特殊なものではなく、一般的なホッチキス針の10号針[No.10]を使用します。
ただし、安全に長期間使うためには、ステンレス製の針を使用しなければなりません。
これは、よくあるスチール製の針だと設置後にサビてしまうためです。
サビてしまうとせっかく小さい穴にしても壁紙が汚れてしまいクロスの張替えが必要になってしまう可能性があるほか、強度の低下が考えられて危険なため、必ずサビにくいステンレスの針を使用してください。
壁美人は、最初から初回設置分+予備何本かのステンレス針がついてきます。
ただし、設置をやり直すなどで針が足りなくなってしまった場合は、適当な針ではなく、必ずステンレスの針を購入するようにしてください。
壁美人では、専用のステンレス針も販売されています。
ウォールシェルフを付けるのに使用したもの③:サイズオーダーの棚板
棚板は、サイズオーダーで注文した無垢板や集成材、カラーボードを利用するのがおすすめです。
ホームセンターに行って購入して自分で切ったり、ホームセンターでカットしてもらうこともできますが、楽天市場などインターネットでサイズを指定して注文することも可能です。
基本的には横幅、奥行、厚さの3つの長さを指定することでオーダーすることがます。
上記のサイトでは、厚さによって販売ページが分かれているため、希望する厚さの注文ページから、設置したい場所の横幅、奥行を測って入力します。
ここで注意ですが、横幅は必ず設置したい場所の長さ-10~-20mmで指定するようにしてください。ギリギリを攻めてしまうと、壁美人のフックの厚みで設置できなくなってしまう場合があります。
我が家の賃貸トイレに設置した棚板は、厚さ15mmのタイプで1,490円でした。意外と安い値段でオーダーすることができるので試してみてください。
また、私は無塗装の板でオーダーしましたが、白や黒などのカラー仕上げにしてもらうこともできます。
こうしてオーダーした棚板を、先ほど設置したフックに乗せるだけで、簡単に棚を取り付けることができます。
ついでに賃貸然としたトイレットペーパーホルダーを交換
我が家の標準の設備では、いかにも賃貸アパートといったような、機能性に全振りしたトイレットペーパーホルダーがついていました。
やたらサイズも大きいし、プラスチック製で材質も安っぽいホルダーだったので、交換することにしました。
トイレットペーパーホルダーは、石膏ボードにねじで止まっていたので簡単に外すことができました。
また、もともとのトイレットペーパーのサイズがやたら大きかったおかげで壁美人を使用せずに少し大きめの穴が開いてしまっても、原状回復の際にもともとのトイレットペーパーホルダーを戻せば隠れるため問題ないと判断しました。(自己責任)
そのため、トイレットペーパーホルダーはあまり設置方法の制限を設けずに、いい感じの質感で安いものを探して購入しました。
これを、もともとあったペーパーホルダーを外し、同じ位置に取り付けます。
もともとの存在感の強かったトイレットペーパーホルダーに比べると、かなりスタイリッシュなものに交換することができました。
トイレットペーパーホルダーを交換したことによって予備のトイレットペーパーを置く場所がなくなってしまいましたが、壁美人で棚を付けたので問題ありません。
取り外したトイレットペーパーホルダーは、退去時に元通りに戻す必要があるため、必ず捨てずに保管してください。
まとめ
今回は、壁美人を利用して賃貸でもウォールシェルフを設置する方法をまとめましたが、いかがでしたでしょうか。
改めてBEFORE-AFTERをご覧ください。(設置前の写真がなかったので、BEFOREが棚だけ外した写真になってしまっていますが許してください)
突っ張り棒などを使用する方法でも棚は作れるかと思いますが、突っ張り棒はそれ自体が大きいため見た目が悪くなってしまう点や、クロスがつぶれてしまう点に難がありますよね。
壁美人を利用すれば、賃貸でも原状回復を気にすることなく棚を設置することができるのでぜひ試してみてください。
ちなみに引っ越し前の賃貸マンションでは、同じ方法で洗濯機上に棚を設置していました。
今回使用しているP-4金具は、1枚あたり6kgの耐荷重があるため、4つ使用して荷重を分散することができれば単純計算では20kg以上の重さに耐えられることになります。
※実際には均等に負荷がかかるわけではないので、12kg程度を目安にすると安全です
確かに、今回紹介した方法は左右に壁がないと設置することができません。
もし、「左右に壁のない場所で壁美人を使ってウォールシェルフやディスプレイシェルフを設置したい」という場合は、壁美人から壁につけられる家具のようなシリーズも販売されているので参考にしてください。
無印良品の壁につけられる家具も年々改良が進んでおり、最近の標品は賃貸でも設置できるように細いピンでの設置ができるようになっていますが、ピンよりもホッチキスのほうが細さでは優れているため、デザインや耐荷重などを見て比較してみてください。
それでは。