渋谷で軽トラひっくり返す奴は雪見だいふく食べてたら1個勝手に持ってく。
どうも。ウォッシャブル池田(@OnemaiGaimelody)です。
断捨離に目覚めて部屋のものを減らしていく中で、どうしても捨てられない細かいものとか、すぐに使えるようにしまいたくないものって出てくると思います。
そういった細かいものって、一つ箱を作ってそこに突っ込んでしまえばいいのですが、箱に入れると結局使うときに出すのが大変だし、しまうのもめんどくさくて結局出しっぱなしになったり……。
僕は、部屋を綺麗に保つために使わないものはなるべく処分するようにしています。
しかし、どうしても捨てられない細かいものってたくさんあるんですよね。
僕がそういう細かいものの収納に使っているのが、ウーテンシロという壁掛け収納です。
ウーテンシロは、ミッドセンチュリー家具の一つで、見せる収納の代名詞です。
見せる収納をすることで、ごちゃごちゃと箱にしまっておかなくても、細かいものやすぐに使うものを外に出しても部屋を綺麗に見せることができますし、出し入れの手間をなくして部屋が汚くなることを防いでくれます。
家具好きの方にはかなり有名なこのウーテンシロですが、僕の持っているウーテンシロのリプロダクトをレビューします。
見せる壁掛け収納、ウーテンシロって?
ウーテンシロ(Uten.Silo)は、Vitra(ヴィトラ)という70年余の歴史を持つスイスの家具メーカーの代表作です。
Vitraってどんなメーカー?
Vitraは、世界的なデザイナーを多く擁していて、ホーム家具だけでなくオフィス家具や公共スペースのデザインなどを手掛けています。
チャールズ & レイ・イームズやジョージ・ネルソンなど、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
また、彼らの作品も、いろいろなところで使われているので、見覚えのある方も多いのではないでしょうか。
弊社のオフィスにもイームズのシェルチェアがあります。僕の家にもあります。
ウーテンシロは、そんなVitraのインゴ・マウラー、ドロシー・ベッカーが1969年にデザインした壁掛け収納家具で、現在でも世界中で愛され続けています。
ウーテンシロってどんな家具?
ミッドセンチュリーの家具を語る時に、ウーテンシロは欠かせない存在です。
めちゃくちゃ簡単に説明すると、ウーテンシロは、さまざまな形や大きさをした入れ物や金属製のフックがついたABS樹脂製の壁掛けラックです。
バスルームやキッチン、オフィスなど、いろんな場所にマッチして、従来の隠す収納ではなく、カッコよく見せる収納の手助けをしてくれます。
この収納の凄いところは、適当に適当なものを入れるだけで何となくオシャレに見えるところです。
この効果は本当にすごくて、冒頭で書いたような捨てられないこまごました物や、日常的に使うはさみや鍵などの小物を適当に入れておくだけで、ウーテンシロ自体が壁掛けのアートかのようにオシャレに見せてくれます。
僕がウーテンシロに入れているものなんて、メガネ拭き、ボールペン、100円ライター、ピンセット、綿棒などなど、どう考えてもオシャレとは程遠いものばかりです。
しかし、ウーテンシロに適当に入れるだけで、これらの雑多なアイテムがなんかいい感じの雰囲気になります。
ウーテンシロ1とウーテンシロ2がある
また、ウーテンシロには、ウーテンシロ1とウーテンシロ2という2つの種類があります。
ウーテンシロ1は幅67.0cm x 奥行7.0cm x 高さ87.0cmという少し大きめサイズ。
ウーテンシロ2はひとまわり小さくて、幅52.0cm x 奥行7.0cm x 高68.0cmです。
ウーテンシロ1とウーテンシロ2ではサイズが違うため、ポケットの配置や数、形なども少しずつ違っていますね。
後で説明しますが、僕の持っているウーテンシロはさらに一回り小さいミニサイズです。
デザイナーズ家具はリプロダクトがオススメ
よほどのこだわりか、お金を持っていないならば、ウーテンシロなどのデザイナーズ家具は、リプロダクト品を買うことをオススメします。
リプロダクト品って何?というのも説明します。
ウーテンシロなどデザイナーズ家具はかなり高価
ウーテンシロの正規品は、Amazonでも買うことができます。
もちろん、お金を出せるなら正規品を買うのが一番かっこいいです。
ただ、ウーテンシロ、さすがにデザイナーズ家具だけあって4万円ほどしますので、なかなかこだわりのある人じゃなければ出しづらい金額だと思います。
冒頭で紹介したイームズのシェルチェアや、ネルソンクロックと呼ばれるジョージ・ネルソンのボール・クロックもそれぞれ6万、3万円ほどします。
もちろんそれはデザインへの対価なので、不当に高いわけではありませんが、庶民には気軽に買えるものではないですよね。
そこでオススメなのが、リプロダクト家具です。
リプロダクト品(ジェネリック製品)とは?
リプロダクト品は、ジェネリック製品とも呼ばれます。
ジェネリックは医薬品でよく聞く言葉ですね。
リプロダクト品も、ジェネリック医薬品と同じようなものです。
通常、デザイナーがデザインした家具は、デザイナーにより意匠権登録がされています。
意匠権が有効な間は、そのデザインを勝手に使って同じものを作ったりすると知的財産権の侵害になってしまいます。
しかし、意匠権の有効期間は20年しかありませんので、いずれは意匠権が切れることになります。
そういったデザイナーズ家具を、安価に再生産したものがリプロダクト品と呼ばれる家具です。
もちろん、これらは正規品ではないので、メーカーによっては、デザインだけをコピーしていて質が悪いものもあるため、しっかり見極める必要があります。
また、本来「リプロダクト品」は「正規品メーカーの復刻版」という意味合いの言葉でしたが、現在はいわゆるレプリカ、模造品のことをリプロダクトと呼ぶようになっています。
この辺りの話は諸説ありますが、正規品過激派に怒られたくないので割愛します。
ただ、例えば、元々シェルチェアはイームズ夫妻が「安価で大量生産できて、広く普及すること」を目的に作ったといわれています。
そのため、意匠権が切れて続々とリプロダクトされ、僕みたいな貧乏人を含めた世界中の人々が安く手に入れやすくなっている今の状態が、イームズの望んだ形であり健全だという解釈もできます。
しっかりと品質を見極める必要はあるけれど、「リプロダクト=パクリ、悪ではない」ということですね。
オススメのウーテンシロのリプロダクトは?
ここまでリプロダクトをオススメしといて何ですが、実はウーテンシロにはあまりリプロダクト品がありません。
僕が持っているのは、リプロダクト品なのですが、実は本物のウーテンシロよりもかなり小さいサイズのものです。
通常、ウーテンシロは4隅に空いている穴を使って壁にかけて使うものです。
しかし、このリプロダクトは4隅にマグネットが入っていて、冷蔵庫などの金属面に貼り付けることができます。
これはリプロダクトならではの嬉しいポイントですね。
僕としては、これくらいのサイズで十分かなあと思っていますが、ちゃんとしたサイズが欲しい方は正規品を買ってください。
まとめ
適当に適当なものを入れるだけで何となくオシャレに見える壁掛けラック、ウーテンシロをレビューしてきました。
僕は壁につけずに立てかけて使っていますが、壁につける場合、賃貸ではなかなか難しいと思います。
僕の持っているリプロダクト品には磁石が入っているので金属面につけることもできますが、賃貸で壁につけたい場合は「壁美人」というフックがオススメです。
壁美人は、石膏ボードに貼り付けても、跡が残らないので賃貸でも使えます。
ホッチキスを使って壁に固定するんですが、壁掛けテレビでも支えられるくらいの強度なのでなかなかオススメです。
また、繰り返しになりますが、こういったデザイナーズ家具は高いので、リプロダクト品もオススメです。
その場合は、あまりにも安いものは粗悪なものが多いので、最安値ではないもの、レビューがしっかりついているものを選ぶことをオススメします。
ウーテンシロは耐久性に問題がある心配とかはないので大丈夫だと思いますが、シェルチェアのリプロダクトなんかは当たり外れがあるのでちゃんとレビューを見るようにしましょう。
それでは。