夜中に真っ黒な背景に文字だけのストーリーを上げる女はジンバックを好んで飲む。
どうも。ウォッシャブル池田(@OnemaiGaimelody)です。
みなさん、資産形成・資産運用してますか?
去る2019年5月23日くらいに、政府が年金制度の実質破綻宣言をして話題になっていました。「自助努力」をしてくれという例のアレです。
「国なんかあてにしてちゃダメ、自己防衛」するべきというのがいよいよ現実味を帯びてきましたね。
じゃあ、具体的に自己防衛、自助努力って何をすればいいんでしょうか。
この記事で最終的に僕が言いたいのは、「月3万、いや1万でいいから若いうちから積立をしておけ」ということです。
しかし、今まで投資なんかしたことがない、考えたことがないという人のために、なんで積立が重要なのか、なんで若いうちにはじめた方がいいのか、なぜタンス預金や銀行預金ではいけないのかを解説します。
僕は中学生の頃からお年玉を使って投資信託の積立をしており、約7年で15万円を35万円まで増やしました。
「そんな簡単にできるならみんなやってるはず」と思うかもしれませんが、多くの人はお金の増やし方を知らないだけで、特に難しいことはしていません。時間をかければお金を増やすのは難しいことではありません。
後で詳しく解説しますが、積立の場合は「複利」を利用することで年数経過がかなり効いてくるのです。だから、若いうちに、1日でも早く始めたほうがいいというのはそのためです。
なぜ僕がそこまで言い切れるのか、比較的リスクの少ない資産運用として、つみたてNISA(積立NISA)を使った投資信託積立の話をしたいと思います。
積立はなぜ20代からはじめた方がいいの?
積立とは、簡単に言うと、毎月一定の少額を貯蓄していく貯金方法です。一般に貯金しよう!と思った時には自然と積立に近いことをしているのではないでしょうか。
積立のメリットはいくつかありますが、まとめると
- 強制的に毎月一定の額を貯金できる
- 途中で使いたいと思っても解約しなければいけないので使いにくい
- 積立の設定さえすれば放っておいても目標金額が貯まる
といった感じです。
僕は貯金をすることが苦手で、口座にあると使ってしまうタイプなのですが、積立貯蓄は一定額を毎月給料からの天引きのような形で貯蓄するため、意識的に貯金をしなくても続けることができます。
積立のコツですが、まず、はじめるまえに目標額を決めると良いでしょう。
積立をする目的は、人それぞれだと思いますが、こんな感じでしょうか。
- 結婚資金
- 車購入資金
- 住宅購入資金
- 教育資金
- 老後資金
年金が崩壊してもしなくても、どうせ満足いく額はもらえないので、長生きしたいなら老後の資金は必ず積み立てる必要がありそうです。
ちなみに僕の場合は積立の目的は「不労所得を得るための資産形成」です。
資産が1億あれば、年利10%を維持するだけで年収1,000万になるわけですから、それだけの不労所得を得ることができれば老後も安心できるので、とにかくお金を1億円貯めることを目標にしています。
資産運用=トレードではない、基本は積立
資産の運用にはいろいろな方法があります。
僕は最初に書いた通り中学生の時から投資信託にお年玉を積み立てていましたが、ほかにも株式の売買や仮想通貨、FXなどもやっています。
しかし、株式や為替の売買によって損益を得るトレードという手法は知識がいるものですし、とうしの初心者がいきなり手を出して利益を出せるものではありません。
ところが、積立投資なら、中学生の僕でもできたくらい簡単に始めることができます。
積立なら、一気にまとまったお金がなくてもはじめられるという大きなメリットがあります。
「今から12万円用意して投資を始めましょう!」というよりも、「1ヶ月に1万円投資に回しましょう」というほうが簡単にできそうですよね。
これは時間分散効果と言いますが、家や車などの高価な買い物をするときにローンを組むのも同じ理屈です。
積立では機械的に決まった額を投資運用に回していくので、どのタイミングで何を買えばいいか……など難しいことを考える必要がないのも、初心者には嬉しいポイントです。
20歳からの積立シミュレーションで見る複利の威力とは?
僕は、基本的には平均の年間利回りが10-15%になるようにリスク調整をして運用しています。ただ、10-15%というとハードルが高いと思うので、20歳からはじめられて無理なく運用できるような資産運用のペースは、次のような条件になると思います。
- 毎月1万を積立する
- 利回りは5%と仮定
- 複利運用(運用利益を再投資する)
ここでポイントになるのは、ちらちら出てきていた「複利運用」というワードです。
複利運用というのは、投資で得た利益を元本に足して運用していく方法のことです。
例えば、
- 10万円を
- 利回り10%で
- 1年間運用
すると、1年後には1万円の利益が出ます。この1万円を、再投資するのが複利です。
具体的には、複利運用をすると次の年は
- 11万円を
- 利回り10%で
- 1年間運用
することになるので、1年後には1万1000円の利益になります。
さらに再投資すると、次の年には1万2100円の利益です。
複利運用をしなかった場合は2年目も3年目もずっと1万円の利益しかでないので、その差はどんどん開いていきます。これが複利の威力です。このように、複利で運用するかどうかで資産形成のペースは大きく変わってきます。
そして、ここに積立の要素をプラスすることで、より効率的に資産形成ができるようになります。
もう少し詳しく見ていきましょう。
最初の条件で、積立運用をしていった時、資産の増え方はどのようになるのでしょうか。
1年目の積立金額 | 2年目の積立金額 | 3年目の積立金額 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
1年後 | 120,000 | 120,000 | ||
2年後 | 126,000 | 120,000 | 246,000 | |
3年後 | 132,300 | 126,000 | 120,000 | 378,300 |
1年後に積み立てた金額は、10,000円*12ヶ月で120,000円です。(表の左上)
2年後には利率が加わって、120,000円*1.05で126,000円になります。(左の真ん中)
それとは別に、2年目に積み立てたお金が120,000円貯まっていて、これも、また次の年には126,000円になります。(真ん中)
3年後には、1年目に貯めたお金と2年目に増えたお金の両方に利率がかかるので、126,000*1.05で132,300円になります。このように増えるペースはどんどん早くなっていきます。
2年目、3年目も同様に増えていくので、3年後の合計は378,300円になりますね。(右下)
このように、年数が増えていくとどんどん増えるペースが加速していくのが複利です。
もっと長期で見るとどのようになるのか、Excelで確認してみました。
これは30年でどうなるかをまとめたものですが、細かすぎてよくわからないのでグラフにしてみましょう。
X軸が経過年数、Y軸が金額です。
時間が経つごとに増え方が増加している複利曲線になっています。
最初に500万円に到達するのは24年後ですが、さらに500万円増えた1000万に到達するのはそれからわずか10年後の34年後になっています。1500万に達するのはそれから7年後です。これこそが複利の効果で、資産形成の加速力です。
10年後20年後、さらには50年後にはどうなっているのか?をまとめてみました。
投資元本(万円) | 評価額(万円) | 利益率(%) | |
---|---|---|---|
10年後 | 120 | 151 | 125 |
20年後 | 240 | 397 | 165 |
30年後 | 360 | 797 | 221 |
40年後 | 480 | 1450 | 302 |
50年後 | 600 | 2512 | 419 |
60年後 | 720 | 4243 | 589 |
70年後 | 840 | 7062 | 840 |
なんと、40年後には、投資元本480万円に対して複利の効果で資産は1450万円になっています。1450万というと大金に聞こえますが、月に1万円の積立を続けただけなのです。これが複利の凄さです。
40年後といえば、20歳から始めていれば60歳の時です。
「老後を安心して暮らすためには、夫婦世帯で定年時に3000万の蓄えが必要」らしいですが、月に1万円の積立を夫婦がそれぞれしていれば、それだけで2900万円の蓄えができてしまうのです。残りの100万は孫とかにカツアゲしましょう。
おまけ:積立金額を増やしていたらどうなる?
もっと余裕がある人は、月々の積立金額を増やすこともオススメです。
月々の積立金額ごとで、利回りが5%なら何十年後にいくらになっているのか?を計算してみました。
月々1万円 | 月々3万円 | 月々5万円 | 月々10万円 | |
---|---|---|---|---|
10年後 | 151 | 453 | 755 | 1509 |
20年後 | 397 | 1190 | 1984 | 3968 |
30年後 | 797 | 2392 | 3986 | 7973 |
40年後 | 1450 | 4349 | 7248 | 14495 |
50年後 | 2512 | 7537 | 12560 | 25128 |
60年後 | 4243 | 12729 | 21215 | 42430 |
70年後 | 7062 | 21187 | 35311 | 70623 |
月10万円積み立てることができれば、40年後には資産が1億4495万円になっている計算です。ちなみに机上の空論ですが、年利30%で月に9万円積み立てることができれば、40年後の資産は1000億円を超えます。
投資初心者におすすめなのはつみたてNISA
積立と複利の凄さはおわかりいただけましたでしょうか?
では、具体的にどのように積立をすればいいのでしょうか。銀行に預けていても、超低金利時代の今ではお金は全くと言っていいほど増えません。
僕が思う、投資初心者にオススメでリスクの少ない投資方法は、つみたてNISA(積立NISA)です。
つみたてNISAは年間40万円までなら、投資で得た利益が非課税になる制度です。
通常、株式投資信託は、分配金にも売買益にも20.315%の税金(所得税+住民税+復興特別所得税)がかかってくるので、20%もおトクになるNISAを使わない手はありません。
これは僕が最近実際に解約した投資信託の取引履歴です。
157,119円の残高の投資信託を解約したら、10,911円が税金で引かれています。
これは、103,410円を積み立てていた投資信託で53,709円の利益が出ていたので、利益の53,709円に20.315%の税金がかかって1万円以上も税金が引かれてしまっています。
せっかく15万円も利益を出したのに1万円も引かれてしまうのって最悪ですよね。一軒家を買ったら隣にドン・キホーテができるくらい最悪だと思います。
だから、運用益が非課税になってまるまる手元に利益が残るNISAがオススメなのです。
つみたてNISA(積立NISA)と一般NISAの違いは?
実は、つみたてNISA(積立NISA)のほかに、一般のNISAというものがあります。
色々な違いがあるのですが、端的にまとめると一般NISAは投資経験者、積立NISAは投資初心者にオススメです。
具体的に言うと、一般NISAは年間の投資上限額が120万円多く一括で投資ができること、投資対象商品が幅広い代わりに非課税期間が5年間と短いことが特徴です。
一方、つみたてNISA(積立NISA)は、年間の投資上限額が40万円と一般NISAと比べて少ないですが、その分非課税期間が20年と長く、まさに「長期」「積立」「分散」投資に向いている制度なので、投資初心者にオススメできる制度です。
また、つみたてNISA(積立NISA)は金融庁が厳選した、積立投資に向いている投資信託・ETFのみが投資対象となっているので、初心者でも選びやすくなっています。
まとめ
いかがだったでしょうか。この記事では積立がなぜ大事か?というのを解説してきました。
月1万円の積立をするだけで、将来の資産額が大きく変わってくることがわかったと思います。
もっと早く資産形成をして脱サラしたい!という場合には、「積立額を増やす」「利回りを改善する」のどちらかを実践する必要があります。
利回りを良くするためには、当然もっとリスクを取らなければならないので、資産が減ってしまう可能性も増えます。
なるべく低いリスクで資産を増やしたい場合には、積立額を増やすのがよいでしょう。また、積立額を増やせば、半分はローリスクで半分はハイリスクな運用をするなどの分散投資も可能です。
中でも低リスクな運用にオススメしたいのがつみたてNISAですが、具体的につみたてNISA(積立NISA)をはじめるためには、
- 口座を開設し
- 投資信託を選んで
- 積立購入
という手順を踏む必要があります。
オススメの口座や、どのETF、投資信託を選べばいいのかや、オススメの銘柄については、あまりに長くなってしまうので別の記事を書きました。
先に口座だけ解説しておきたい!という場合は、取り扱い商品数が多く、積立頻度も細かく設定できて手数料も無料なSBI証券がオススメです。
それでは。