仕事あるある言います。だるがち。
どうも。ウォッシャブル池田(@OnemaiGaimelody)です。
突然ですが、仕事のパフォーマンスを最大限に引き出すためには、周辺機器への投資が非常に重要です。
効率的な作業環境を整えることは単に作業スピードを上げるだけではなく、長時間のデスクワークによる体への負担を軽減してくれるので、健康維持にも大きく貢献します。
実際、良質な周辺機器を導入することでミスや疲労の発生を防ぎ、結果として業務全体の生産性向上につながる側面があります。
Logicoolが誇るトラックボールマウス「MX ERGO」(MXTB1s)は、まさに理想的な周辺機器として、多くのプロフェッショナルに支持されています。
今回の記事では、Logicoolのトラックボールマウス「MX ERGO」について紹介していきます。
「MX ERGO」は2017年9月22日に発売されているため今更感がありますが、2024年9月24日にはその最新型である「MX ERGO S」が発売されています。
細かい機能の改善はありますが、大きな要素は変化がないため、今回は「MX ERGO S」との違いにも触れながら、「MX ERGO」について解説します。
Logicool「MX ERGO」トラックボールマウスとは?
Logicool MX ERGOはエルゴノミクス(人間工学)に基づいた設計で、手首や肩への負担を最小限に抑えながら、正確かつスムーズなカーソル操作を実現する無線式トラックボールマウスです。
そもそもトラックボールマウスって何?
従来のマウス操作では、手全体を動かす必要があり、長時間使用することで疲労が蓄積しがちという弱点がありました。
しかし、MX ERGOをはじめとしたトラックボールは指先のわずかな動きで操作できるため、無理のない快適な操作をすることができます。
ずっとマウスだけで操作をしていると、手首を酷使するため腱鞘炎になるリスクもありますが、トラックボールでは指先だけの動きでカーソルを動かすことができるため、身体にかかる負担が従来のマウスに比べてかなり小さいというメリットがあります。
また、マウスはその特性上、デスクスペースを広く確保しなければならないという制約があります。
一方でトラックボールは、デスクの上で動かす必要がないためマウス1つ分のスペースのみで使うことができるのみならず、空中でも体の上でもどこでも使うことができます。
Logicool「MX ERGO」トラックボールマウスの主な特長
Logicoolが誇るトラックボールマウス「MX ERGO」には様々な長所がありますが、今回は簡単に次の点に絞って解説していきます。
- マットなグレーで統一されたデザイン
- エルゴノミクスに基づいた人間工学設計で手首や肩への負担を軽減
- ワイヤレス接続、2台のPC間でコピペができるFlow機能
- 多彩なカスタマイズ性
- 一度の充電で最大120日間使用なバッテリー
MX ERGOの特長①:マットなグレーで統一されたデザイン
MX ERGOは、機能とデザインの両面で優れているトラックボールマウスです。
本体は光沢の少ないマットな質感で、オールグレーで統一されています。

ほかのトラックボールマウスでは、ボールの色が赤や青になっていることがありますが、MX ERGOではボールの色までグレーに統一されており、様々なデスク環境にマッチするデザインになっています。
MX ERGOの特長②:エルゴノミクスに基づいた人間工学設計
一般的なマウスだと手首を浮かせたり、無理な角度で置いたりすることが多く、腱鞘炎や疲労の原因になりがちです。
しかし「MX ERGO」は、手の自然な位置に合わせたデザインになっており、手首や腕の負担を最小限に抑えてくれます。
さらに、最大のポイントは角度を調整できることにあります。
一般的なマウスでは、机面と平行(0度)な角度で設計がされているものがほとんどです。
MX ERGOでは、さらに机面から20度の角度にチルトできるように設計がされています。


この人間工学に基づいたチルト機能が非常に優秀で、長時間使用していても手に負担のかかりづらい、最も適切な手の角度で使用することができるようになっています。
MX ERGOの特長③:ワイヤレス接続、2台のPC間でコピペができるFlow機能
Logicool MX ERGOは、USBレシーバーを使用するか、Bluetooth接続を用いることでワイヤレス接続をすることが可能です。
同時に2台のデバイスをペアリングすることができ、ホイール下のEASY-SWITCHボタンで瞬時にペアリング先を切り替えることができます。
これによって、例えば自宅ではメインPC、外出時にはノートPCと、接続するPCを切り替えて使うことができるようになっています。
さらにMX ERGOには、2台のPCを同時に使うのにさらに便利な機能があります。
それが「Logi Options+」という専用アプリをインストールすることで使えるようになる「Flow」という機能です。
「Flow」によって登録した2台のPCの間を、マルチディスプレイのように自由にカーソル移動することができるようになります。

イメージはまさにマルチディスプレイのような形で、1台目のPCの画面の端からさらに端にカーソルを持っていくと、2台目のPCに操作先を移動することができます。
縦並びや横並びなど、ディスプレイのレイアウトも自由に設定することが可能です。
さらに「Flow」ではカーソル移動ができるようになるだけではなく、「2台のPC間でシームレスにコピペをすることができるようになる」という大きな特長があります。
つまり、メインPCでコピーした文章やURL、ファイルなどをサブPCで貼り付けする、などといったことができるのです。
この機能がめちゃくちゃ便利で、ちょっとしたURLを貼り付けたい時などの煩わしさが一切なくなる神機能です。
また、持ち運んで使い分けたい場合は、MX ERGO専用のキャリーケースなどもあるのでセットで検討してみてください。私の使っているキャリーケースを載せておきます。
MX ERGOの特長④:多彩なカスタマイズ性
MX ERGOの特長の1つに、カスタマイズ性が高いことが挙げられます。
MX ERGOには、ショートカットボタンが6個付いており、それぞれにさまざまな機能を割り当てて使用することが可能です。

機能を割り当てるのは、Flowと同じ設定アプリである「Logicool Options」で行います。
設定可能なボタンは、上記の画像のようにグラフィックで分かりやすい設定画面で選べるようになっています。
私の場合は割とオーソドックスな設定で使用していますが、左下のボタン割り当てはデフォルト設定からは大きく変更しています。
デフォルトではプレシジョンモードボタンというボタンが設定されています。このプレシジョンモードボタンを活用すると、カーソル速度の変更(DPI切り替え)ができるため、精密操作と高速トラッキングをスムーズに切り替えることが可能です。
私は左下のボタンをプレシジョンモードではなく「タスクビュー」に設定しています。

タスクビューとは、Windowsでは「Win+Tab」の同時押しで起動することができる画面で、立ち上げているウィンドウを一覧で表示することが可能です。
これを割り当てることで、複数ウインドウの切り替えをマウス操作のみで簡単に行うことができるので非常に便利に使うことができています。
それぞれのボタンに割り当てられる機能は、タスクビュー以外にもかなり多岐にわたります。
前述したプレシジョンモードはもちろん、ポインタ速度の変更、再生/一時停止、Spotlight効果、ChatGPTを開く、AI Prompt Builderを開く、設定したジェスチャー、Windows Copilot、やり直し、元に戻す、アクションセンター、アプリケーションの切り替え、ウィンドウの最大化、最小化、ウィンドウを閉じる、コピー、ペースト、スピーカーのミュート切り替え……など挙げていたらきりがありませんが、これに加えて「キーボードショートカットを任意に設定する」ことができるため、思いつくような操作は何でも設定できるといっても過言ではありません。
MX ERGOの特長⑤:一度の充電で最大120日間使用なバッテリー
「MX ERGO」トラックボールマウスは、バッテリーの駆動時間がかなり長いこともメリットです。
MX ERGOは充電式のワイヤレスマウスのため、充電が切れるといちいちケーブルにつないで充電しなければなりません。
そう聞くといちいち充電するのがめんどくさいような気もしますが、MX ERGOはなんと1回の充電で最大120日間(4か月)も使用可能なバッテリーを搭載しているのです。
バッテリーの残量はPCに通知されるため、充電タイミングを逃すこともありません。
また、1分間の充電で1日使用することができます。
そのためもし充電忘れていて電池が切れてしまっても、トイレに行っている間だけケーブルにつないでおけば仕事に支障をきたすこともないのも魅力です。
1点懸念があるとすれば、充電端子がmicroUSB(USB Type-B)であることです。
個人的には使用する機器の充電端子はできればUSB Type-Cに統一したいので、この点はMX ERGOのデメリットと言えるでしょう。
しかし、最新版のMX ERGO Sでは、ちゃんと(?)USB Type-Cが充電端子に採用されています。
次の章では、これまで紹介してきたMX ERGOと、最新型のMX ERGO Sの違いについて簡単にまとめていきます。
最新版 MX ERGO Sとの違い
LogicoolはMX ERGOの成功を踏まえ、さらに進化させた最新モデル「MX ERGO S」を2024年の9月に発表しました。
従来のMX ERGOは、シームレスにPC間を行き来できる便利なFlow機能やエルゴノミクス設計など、これまで説明してきた様々な点で多くのユーザーから高評価を得ていましたが、MX ERGO Sではその強みを維持しながら、さらに以下の点で改良が加えられています。
MX ERGO S(新型モデル) | MX ERGO(型落ち) | |
---|---|---|
クリック音 | MX ERGOよりノイズが80%減少 | 普通 |
接続方法 | Logi Bolt+Bluetooth | USBレシーバー+Bluetooth |
充電方法 | USB Type-C | MicroUSB(USB Type-B) |
充電ケーブル | 付属なし | 付属あり |
環境への配慮 | 再生プラスチック採用 | 再生プラスチック非採用 |
価格(税込) | 17,800円 | 約17,500円 |
発売日 | 2024年9月24日 | 2017年9月22日 |
比較すると、クリック音や充電方法などの面でアップデートがされているものの、元の完成度が高い商品であるゆえに大きな違いはないことが分かります。
また、価格についてもほとんど変わらないため、今から購入する方は、新型モデルであるMX ERGO Sを購入することをオススメします。
素性「デスクワーカー」なら親指で全てを支配しろ!
LogicoolのMX ERGO(MX ERGO S)は、周辺機器への投資が重要な現代のビジネスシーンにおいて、作業効率の向上と健康的なデスク環境の実現に大いに寄与する優れた製品です。
エルゴノミクスに基づいた設計により、長時間のデスクワークでも手首や肩への負担を大幅に軽減し、正確でスムーズなカーソル操作を可能にしています。
私はMX ERGOの前にもM570という同じくロジクールのトラックボールマウスを使っており、もうかれこれ15年以上はトラックボールマウスを使っていました。
そのため今更普通のマウスには戻れなくなってしまっていますが、それを差し引いてもトラックボールマウス、とりわけMX ERGO Sは万人にオススメできるトラックボールマウスです。
少し高いですが、マウスとキーボードは最も使用するPC周辺機器なので、デスク環境への投資を考えている人はまずここから始めることをオススメします。
ぜひ令和最新版のMX ERGO Sを検討してみてください。
それでは。